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クリシーの静かな日々のmuscleのレビュー・感想・評価

クリシーの静かな日々(1990年製作の映画)
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マンコではじまりマンコで終わる。ラストの嘘っぽい陽の光の感じとか、コスプレみたいなタバコとか『ニュートンボーイズ』みたいで楽しい。あんまりアルターエゴなコンビじゃないし、BLなふたりにはならないのが珍しいのだけれど『マリー』の数倍の予算に見える壮大な現場を役者が救っていつつ、娼館での切り返しの語りの経済性も忘れてないっぽいのが嬉しい。プルーストの神格化っていつからはじまったんすか。文学談義と同様に「永遠」にまつわる話がまたいで引き継がれていて、直球でプルースト考えてるっぽい(?)。乳首吸いまくるシーンでオッパブ濃厚接触思い出した。
マンコをボカすな!マンコから太ももにカメラが下がってく(『マリー』のアンダーグラウンドへを思い出す)。「封印映像4」で心霊ビデオ特有の顔に粗いモザイクをかけられた裸の女がパンツを脱いだ瞬間にマンコにモザイクがかけられていて興奮したのを思い出す。マンコは顔と同じ価値を、マンコだけが持っている。シャブロルもきっとそう。だからラストカットも…。
しっかし弛緩しきったときめかないパーティー、打ち捨てられるうまそうな飯、主人公のキャラ造形ともどもなんかすごく『いとこ同士』。ショットとショットはうまく行ってるんだけど一体何がなんだかわからんシーンが多い。単に俺の教養がないだけの気がする。
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