緑

餌食の緑のネタバレレビュー・内容・結末

餌食(1979年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前半は内田裕也のPVかという様相。
正直つまらん。

肘の内側にポンプで入れてるポン中なのに
無防備にノースリーブを着ているアサミと
再会してからやっと話が動き出す。

しかし、うんまぁそうなるよな……な想定内の展開が続く。

そして終盤。
家主のじいさんがどこともなく発砲してからが怒涛の展開!

内田に懐いていた青年がシャブと現金強奪の際に
撃たれて帰路の途中で亡くなり、
じいさんはぼんやりと車道を渡ろうとする
内田を庇ってクルマに撥ねられて亡くなる。
道路でじいさんが亡くなった形に囲まれた
チョークの形を見て叫びながら走り出す。

そして、ビル屋上から下方にまさかの無差別発砲!
そしてシャブプッシャーと化したかつての仲間が
シャブと現金を奪われた腹いせに内田に乱射。
気絶させるだけで殺さなかったから
復讐されるのはわかっていたが、
ここまでの勢いがすごい。

そして内田が撃たれ始めてからの
平和な市井の人々のカットインで、
内田の無差別発砲が現実か幻か
判然としなくなるのもいい。

ラストシーンは内田に懐いた青年のものと思われる
骨壷を持って傍に向かいに置いて
球場の真ん中で踊る青年の彼女(高3ピンサロ嬢)。
この彼女の芝居が実に下手で
登場シーンは辟易させられたが、
このラストはよかった。
緑