序章を観て以来、リン・ホンの美しさにやられてしまっていて、戦闘シーンもいいけど奥さんをもっと大事にしろよなんて思ってしまうどちらのモードも楽しんでいる敬虔な観客になってしまった。しかし今作遂に・・・ああ・・・辛いなぁ。
序章、葉問と順に観てきた人の方が時代背景の移り変わりが観れて楽しめる要素は多いと思うけど、継承だけ観ても全然問題ないので劇場で見られるうちに観たほうがいい。ただやっぱり上記した奥さんへの思い入れが強いほうがとも思うので痛し痒し。
ちょっと引っかかるのはラストのイップマンからのチョン・ティンチへの言葉。いや、チョン・ティンチがそれほどその問題に陥っていたとは思わないんだけど・・・いまいちスッキリしない。葉問ではイギリス人ボクサーと戦うために妊娠中の嫁と子供を預けてまで訓練してたのに、今回は訓練サボりまくったまま対決ってどうなのよ。そしてあの息子には全然武術の才があるように見えないからもうちょっと賢い感じの子が良かったのでは？弟子と小学校の先生の関係は放置？など小さいことで気になることがちょこちょこあったけど、タイソン戦だけで全部吹っ飛んだ。マックス・チャンも凄い強そうに作られてたしそこら辺は文句なし。タイ人とのエレベーター～階段対決も詠春拳の特徴が出ていてよかったし、闘い中に奥さんが映るなんてもう一挙両得で最高。総合的に間違いなく現存する三作の中で最高作だと思う。サモ・ハンをまた観たいっていうワガママも言いたいけどそれはデブゴンで我慢しておく。
