イップ・マン 継承の作品情報・感想・評価

イップ・マン 継承2015年製作の映画)

Yip Man 3

上映日:2017年04月22日

製作国:

上映時間:105分

4.0

あらすじ

1959年。好景気に沸く香港は、その一方で、無法地帯になりつつあった。裏社会を牛耳る最凶の不動産王・フランクによる暴挙から町を守るため、静かな達人イップ・マンは立ち上がる。だがそれは、自身の家族をも命の危険にさらすことを意味していた。さらには、武術“詠春拳”の正統をめぐって挑まれた死闘・・・。果たしてイップは、人生において最も大切なものを見出し、守り、伝えることができるのか?

「イップ・マン 継承」に投稿された感想・評価

daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

イップマンが、イギリス人ボクサー・ツイスターを倒してから10年後の1959年。
勉学のため長男チュンを故郷の佛山に帰したイップマン(ドニー・イェン)は、愛妻ウィンシン(リン・ホン)と小学生の次男チンと共に香港の街に暮らしながら、詠春拳の普及に努めていた。イップマンの名声を聞きつけて弟子入り志願者が大勢おり、その中にはブルース・リー(チャン・クォックワン)もいた。そのためイップマンの時間の大半は武術のことに費やされ、多忙のためかウィンシンとの約束も忘れがち。
やっと手に入れた平穏な暮らしを喜びながらも、ウィンシンはそれだけが不満だった。
その頃、香港の街は好景気に沸く一方、無法地帯と化しつつあり、イップマンの息子が通う小学校でさえ安全ではなかった。
香港を統治しているイギリスの警察長官と結託する不動産王フランク(マイク・タイソン)の企みによって、小学校の土地が奪われようとしていたからだ。ある夜イップマンは、フランクの配下サン(パトリック・タム)の一派が小学校の校舎を放火しようとしている現場に遭遇し、サン一派と戦う。そこに偶然出くわしたイップマンの息子の同級生フォンの父親チョン・ティンチ(マックス・チャン)もイップマンに加勢して、サン一派と戦う。イップマンとチョンの活躍のお陰で、小学校は守られた。小学校の校長からイップマンは校舎の警護を頼まれ、イップマンは弟子たちと毎日家族との時間を犠牲にしても小学校の警護に通い、香港の街を守っていた。
一方イップマンの知人ポー警部(ケント・チャン)は、裏でフランクと癒着しているイギリスの警察長官にフランクの犯罪の捜査の許可を得られず歯がゆい思いをしていた。
そんな時、なかなか小学校の土地の地上げが上手くいかないサンが、牙を向いた。
貧しい車引きで生活費と武館を開く家賃を稼ぐためにサンが仕切る裏闘技場で賞金稼ぎをしているチョンの境遇に付けこみ、サンは小学校の土地の地上げの邪魔をするかつてのサンの武術の師匠ティンの始末をチョンに依頼したのだ。
そしてサンはイップマンをティンが入院している病院に誘き寄せた隙に、イップマンの息子を拉致するという卑怯な手に出る。
イップマンはサンが根城にする造船所に駆けつけ、サンに対する怒りを抑えながらサンが求めるまま土下座するイップマン。
偶然チョンの息子もイップマンの息子と共に拉致され、息子のためにサンに背き拳を向けたチョンの助太刀と息子を守りつつ戦うイップマンの鬼神のような戦いぶりのお陰で、サンの悪事は警察によって明らかになり、小学校の土地をめぐる戦いは終止符を打った。
ウィンシンは、助かった息子を抱き締め号泣した。息子が危険に巻き込まれたのは自分のせいだと自分を責めるイップマンに、ウィンシンは涙ながらにあるショッキングな告白をする。
イップマンはショックを受け、家族との時間を疎かにしウィンシンの体調の悪化に気が付かなかった自分を責め、かけがえのない妻のために片時も離れず過ごし生きようと決意する。
だが地上げを失敗させるなど目障りなイップマンを亡き者にしようと、フランクがイップマンにムエタイの使い手を差し向ける。
エレベーターの中でウィンシンを守りながら、ムエタイの使い手を倒したイップマンは、愛妻を守るためにフランクと対決する。
だがイップマンの敵は、フランクだけではなかった。イップマンと同じ師匠に学びながらなかなか栄光を掴めず社会から不当な扱いを受けてきたチョンが、「イップマンの詠春拳は正統ではない」と詠春拳正統武館を開きイップマンに挑戦してきたのだ。
イップマンは、愛妻ウィンシンに背中を押され、チョンと対決するが、イップマンの心にあるのはどちらが正統な詠春拳なのかではなく、かけがえのない愛妻と家族に対する想いだった。ドニー・イェン版イップマン・シリーズ完結編。

まず話題になっていたイップマンとブルース・リーの関係については、冒頭の弟子入りを懸けたブルース・リーがイップマンの腕試しに挑むシーン(速さが自慢のブルース・リーにイップマンが仕掛ける煙草を使った腕試しは、神業の連続)とイップマンが愛妻ウィンシンのためにブルース・リーから社交ダンスを習うシーン(ブルース・リーがイップマンにチャ・チャを教える代わりに、イップマンがブルース・リーに詠春拳を教えた事実に基づいたシーン)。

前作では中国人としての誇り武術家としての誇りのために戦ったイップマンが、今回は愛妻ウィンシンや息子のために戦うという父親イップマンの面を強調したアクションシーンが胸アツ。サンの造船所で、イップマンが息子を守りつつ敵と戦うアクションシーンは、イップマンの優しい父親ぶりがアクションで表現されているのがステキ。イップマンがウィンシンとエレベーターに乗ろうとしている時にムエタイの使い手に襲撃され、エレベーターの中ではイップマンがウィンシンをムエタイの使い手の攻撃からきっちり守り、エレベーターで先にウィンシンを上に行かせるとイップマンがムエタイの使い手からウィンシンを引き離して守りぬくため階段を降りながらムエタイの使い手と戦うアクションシーンは、身体を張って愛妻ウィンシンを守りぬくイップマンの夫婦愛がアクションで表現されているのが、男女問わずキュンキュンさせられる。

ドラマ部分でも、イップマンが学校で喧嘩した息子に神対応したり、イップマンが愛妻ウィンシンとの限りある時間を片時も離れず過ごしたいと一緒に映画デートしたりウィンシンの通院に付き添ったりウィンシンのために滋養のあるスープを届けたりラブラブな夫婦関係がほほえましいけど、最も泣けるのが愛妻ウィンシンのためにイップマンが木人の練習をするシーンで、イップマンの優しい父親と旦那の姿が前作以上に表現されている。

仕事では悪辣なフランクにも娘を溺愛する面があったり、イップマンに対するライバル心を燃やしていても息子が危険に巻き込まれたならイップマンに加勢する誇り高い面もあるチョン・ティンチのキャラクター描写は、単純な勧善懲悪ではない描き方は前作以上。

イップマンとフランクの3分一本勝負では、マイク・タイソンお得意のデンプシーロール(ガッチリガードを固めて突進しながら連撃する得意技)に対抗するドニー考案の超低空の詠春拳の構えからの攻撃という総合格闘技の要素を絡めたバトルは、前作のツイスターとのバトル以上。

イップマンとチョン・ティンチの詠春拳同門対決は、3本勝負。第1ラウンドの棒術対決では、パワーのぶつかり合い。第2ラウンドの八斬刀(詠春拳独自の武器)対決では、スピードと技の対決。ラストラウンドの詠春拳対決は、凄まじい詠春拳の攻防が迫力たっぷりに描かれる。ラストバトルを決着するのがブルース・リーに関係した凄い技なのが、ニヤリとさせられる。イップマンが息子を正しく導くため、かけがえのない愛妻や家族のために戦う誇り高い生きざまが前作以上に表現されたシリーズ最高傑作です。
前作より複数人を相手にするという感じで本当にイップマンがどれだけ強いかって言うのがわかるシーンがいっぱい。
なによりストーリーが切なくて違う味が出ててよかったです。
小龍(ブルースリー)も出てくるし、マイクタイソンと戦ってるしでカッコ良過ぎた
慎太郎

慎太郎の感想・評価

4.0
本当に大切なものはなにか…と、イップ・マンはシビレるくらいカッコよかったです!!
アクションは前作を軽く超えてくるほど、とてつもなくキレッキレで迫力満点でした!
次はブルース・リーの映画が見たくなりました。
nori007

nori007の感想・評価

5.0
ドニー・イェン来日にあわせて再び視聴したのだが、やはり素晴らしい作品。
マイク・タイソンとの共演で、ドニーは最初かなりナーバスになってたそうだが実はタイソンがイップ・マンシリーズのファンで、思いの外撮影はスムーズに行ったそうだ。

ここに剛と柔の夢の対決が実現した。大人の事情で一ラウンドだけではあったがそれでも超大物との対戦は興奮する。

すでに次回作が撮影を終えてるということなので、今から超期待なのである。

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2017/05/08 21:35
5.0
ドニー版イップマンのヒットによって、イップマンが乱立するようになって非常に不愉快ではあったのだけど、ついにドニー版イップマンの続編が出来ようとは!!それだけでも感動なのだが、今回はタイソンとの対戦やブルース・リー(役)も登場。ブルースは当初CGで登場させる予定だったとのこと。そちらの映像も見てみたいのだが今回の役者さんもブルースらしさが出てたのでまあ良しとしよう。

今回も、たたずまいといい、アクションといい、本当に素晴らしい。
エレベーター内では詠春拳らしい超接近戦だったり、10対1の大立ち回りだったり、タイソンとの剛対柔の戦い、そして詠春拳対詠春拳の同門対決。見どころ満載である。

そしてこのシリーズの素晴らしいところは、熱いアクションがあるかと思えば、気持ちが洗われるような人間性に思わず唸らせてしまうところだろうか。道徳的ににも得るものが多い。今シリーズも永遠に続いてほしいのだが、続編も作られるとのことなのでまたまた期待!!
urugin777

urugin777の感想・評価

4.8
Blu-ray購入で久々に全編鑑賞。
ドニー・イェン代表作「イップ・マン」の三作目。

序章、葉問、そして今回は「継承」
そして来年には4作目も公開予定。何処まで続くのやら…次で完結かな?

いやぁ…ドニー・イェンのイップ師匠は良いな、本当に。

今回も色んな要素が散りばめられてるね。
特に今回は話が良く練られてると思う、学校の警備から始まり裏で糸を引いてるデベロッパーに目を付けられ奥さんは病気で挙げ句の果てには継承者争い…話を聞くだけだと散り散り過ぎて纏まらないにではと思うが意外とそうでもなく綺麗に収まっている。

何よりウィンシン役のリン・ホンとの夫婦の絡みが今回の見せ場の一つだと思う、自身が病気と伝えたくても傍にイップ師匠が居れなくて中々言い出せない心境とか、見ていて心苦しいものがあった…。
イップ師匠もイップ師匠で人望がある故に人助けや頼まれ事をしてしまうからウィンシンの傍に居たくても居れず…(;´д`)

二人が木人椿の近くで話をしてイップ師匠が木人椿を打つシーンは雰囲気が雰囲気なだけあって本当に観てて胸がきゅってなる←語彙力が無い
夫婦、そして家族の絆と二人の愛が実に印象的でした。

そしてアクション。
一言で言うと「芸術」
一度見てほしい、本当に芸術の域なんですよね。
今回アクション監督はサモ・ハンからユエン・ウーピンにチェンジ。
最初観る前は若干抵抗があった、でもそんな心配をしていた自分が馬鹿みたいだった。流石に何度もコンビを組んでる二人なだけあってアクションも退屈せずそして華麗な立ち回りを披露してくれている。

1vs11人やムエタイファイターとの戦い、どれも印象に残るが何よりの見せ場はイップ・マンvsマイク・タイソン。そしてマックス・チャン演じるチョン・ティンチとの三本勝負!!

マイク・タイソンとの戦いは一部ドニーさんが振り付けをしてるらしい。
確かにメイキングを見るとウーピン監督のみではなくドニーさんも口を出してた様子。
タイソンに関しては本当にあんな感じで迫られてきたら勝てる気がしないw
力強いボクシングスタイルでイップ師匠を追い詰めていくのは印象的だった。そこからの反撃は各自の目で見て頂きたい。

そしてマックス・チャンの詠春三本勝負。これが今回のラストバトル的立ち位置である。
棒術、刀術、そして拳術。
一番の芸術はこのシーンかもしれない。二人の拳が早過ぎて見えない。
どんな動きをしたらこうなるんだって観てて思った。やはり二人ともプロなだけあって実に魅せるアクションを披露してくれていた。
同じ同門であっても戦い方が全く異なるのでそこがまた良い。

基本的にこのシリーズは音楽やカメラも秀才なので見ていて飽きないし何度も観たくなる作品である。
4作目はどんな作品になるのか、日本公開が決定するまで気長に待とうと思う。
前半マイクタイソン出てきたときは「なぜボクシングと戦いたがるのかイップマンよ」と心配になった。
バトルシーンが短くなったような、イップマンの動きがスローになったような。一作目が一番好きだったな。

イップマンが奥さんににっこりするところ見ると私もあんな風ににっこりして欲しいと切望してしまうよ。

私が何故イップマンにここまで惹かれるのか、それはアチョーて言わないからだと思う。
布擦れや空気を突きぶつかり合う音、全てかっこいいけど、やっぱりマイクタイソンて…要る?
tomojapan

tomojapanの感想・評価

3.5
カンフー映画らしい作品です。
とても面白かった。
本物そっくりのダンスの得意なブルース・リー、山田孝之似のイケメン車引き。誰が詠春拳を継承するのかと思ったら…

家族愛が今作のテーマ。奥さんを大事にするイップマンの姿が見れてよかった。
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