ただのスポ根映画に止まらない。
男女という区別、宗教という枠組みを超えて、平等なひとりの人間として多くの人に勇気を与えたヒーロー。
という言い方をすると、父親の絶対君主でレスリングしか選択肢がなかった始まりはあきらかな父と子の力関係があるわけだから、平等には疑問符が付くかもしれないけれど。
吉田沙保里選手もそうだったように、何事もプロと呼ばれるようになる人たちのこういう始まり方は多いと思う。
それが良いのか悪いのかは本人たちにしか分からないけれど、誰の記憶にも残らないような生き方をしている私から見れば、本当に格好良くて仕方がない。
大人になって自分の両親に信用してもらっていると気付いた時の嬉しさは感じたことがあるけれど、期待されて強くなるタイプの愛情は受け取った事がない。
期待は重いって思ってしまうけれど、これも愛情で、しかもそれがこどもの人生を豊かにする事もあるとやっと分かり始めた。
きっとうまくいくとPKのアーミル・カーンしか見た事がないので、肉体改造後のあまりの筋肉に惚れぼれしました(笑)
レスリング未経験の役者さんたちの奮闘ぶりも凄かった!
とにもかくにも大満足。
ありがとう、ダンガル!