柏エシディシ

ダンガル きっと、つよくなるの柏エシディシのレビュー・感想・評価

3.0
ダンガル〜ダンガ〜ル〜♪

アミール・カーンの新作。相変わらずの徹底した役作りは狂気じみてます。ハンパないわ、この人w

実話ベースとの事ですが、多分に脚色が入ってると思われるドラマ展開をどう捉えるかですかね〜特に終盤。
ギリギリ上手く着地させてますけれど、やっぱりあざといというか無理ありませんかねw

どうしたって題材が似通ってる、昨年インド映画祭で観た「スルターン」と比較してしまったのですが、あちらの方がよりキッチュでインド映画的なサービス精神が強く、負けずにどうかと思うぐらいドラマティクですけれど、振り切ってる分自分の中では軍配が上がるかも。まぁ、ダンガルは実話ベースなんで比較は野暮かもしれません。

それでも、高校の体育で齧ったぐらいの知識と体験しかありませんが、レスリングの競技シーンのリアリティやアクションコーディネートのリアリティと迫力はダンガルの方が良いと思います。
アミールも、ギータ役の方も相当トレーニングしているんじゃないでしょうか。

件のスルターンも、ジャンルは違いますがバーフバリも、女性の社会進出という側面に光を当てていて、彼の国のクリエイターの問題意識やそれをエンターテイメントに落とし込む手腕を思います。
バーフバリや「きっと、うまくいく」のヒットで単純に「もの珍しい」って感覚とは違う、幅広いジャンルのインド映画がもっと日本で観れる様になるといいですね。
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