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ダンガル きっと、つよくなるのharuのレビュー・感想・評価

4.0
金メダルの重み。

インドのレスリング界の有望選手であったマハヴィルは、家の都合で志半ばで夢を諦めることに。彼は息子にその夢を継がせようとするが、生まれてくるのは娘、娘、娘、娘!ところが長女ギータと次女バビータに才能を見出した彼は、二人を猛特訓することにしたが…

究極のスポ根映画。だいたいこの手の映画は、ラストに感動を最高潮に迎えてエンディングというパターンが多いかと思いますが、本作はさすがインド映画というべきか、5回くらい盛り上がるシーンがあって、その度号泣させられました。しかしくどさはなく、あっという間に終わってしまった。
父は14才になったら見知らぬ男に嫁ぐしかない娘たちの将来を案じてというよりは、自分の夢を押し付けただけだと思いますが、それはいろんな意味で良い結果を生んだ。インドで女性のスポーツ選手が国際大会で優勝するというのは、これまでの努力が報われたとかの個人の問題ではなく、インドにおける女性の地位向上とか社会問題にもかかわる一大事件。彼女らのおかげで、将来に希望が持てるようになったインドの女性がたくさんいるのです。
ただこの話は、家長の命令絶対なインドで成立する話(娘たちも素直じゃないとね)。私だったらアレに1週間も耐えられない…
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