あずま

裸足の季節のあずまのレビュー・感想・評価

裸足の季節(2015年製作の映画)
4.0
新年1作目は
ずっとみたかったこの作品がレンタルされたので!!
今年も皆様の素敵なレビュー楽しみにしてます!笑


さて、最近ではカメラ女子やサブカル系の間ではフィルムカメラが流行っているようで、写ルンですなんていう、いかにも昭和なカメラが結構売れてたりするらしい。確かにフィルムの写真はスマホのアプリのカメラとか一眼では出せない独特の淡い質感が感じられて、今の時代、逆にたまらなくおしゃれに感じるんだよね。

この映画はまさにそんなフィルムカメラで撮ったような、光のとらえかたが素晴らしく美しい映像だった。
冒頭の海のシーンからぎゅっと心を鷲掴みにされるようなきらきらした映像。
そして姉妹の美しいこと!!!!
若い女の子ってほんとうにすばらしいな!!って思わずにはいられない肌や太ももや髪!!でも不思議とエロさみたいのはなくて、等身大の少女性みたいのがまっすぐ伝わってくる。
姉妹役の子達は三女以外素人さんから発掘したというところも驚き。みんな画面映えが尋常じゃない。


なんだろう、女の子が大人の女性になるのって社会がそうさせてるんだなって思わされた。

この作品の舞台になっているトルコだけでなく、ほぼ全ての国の女性たちは、女性であるということを自身も気づかないくらいに当たり前に強いられているんじゃないか?と。

体を絡ませて戯れたり、素っ裸に近いような格好でおどけてみせたりしていた彼女たちは確かに「人間」そのものだったのに、いつしか大人や社会に、君たちはハレンチな存在なんだよ。と言わんばかりに性的な目でみられたり、制御されたりする。

そんなことをおしつけがましくも、たくさん経験するうちに、自分の腕が、胸が、おしりが足が、「女」のものなんだとだんだん気づかされて女性になっていくのかな。

女でいる、というモラルは、まだまだ少年性を幾分か孕んだ女の子には、なかなかうえっとくるもので。サッカーが好きで意志の強い、純真なラーレには、男たちだけでなく祖母さえも、汚くすさんだもののように感じたんじゃないかなぁ。


年ごろの女の子は美しいしかわいいけど、みんなが思ってるほどふしだらじゃなければ女性的でもない。その絶妙な訴えがけがうますぎる映画だった、、、、
あずま

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