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裸足の季節のERIのレビュー・感想・評価

裸足の季節(2015年製作の映画)
3.7
この映画がなければ北トルコの慣習を知らなかったかもしれない。

割とメッセージは重いけれど、是非オススメしたい。映画を通して、違う文化がスルッと入ってくる。良作です。

イスタンブールから約1000キロほど離れた北トルコで暮らす多感な10代の美しい5人姉妹。彼女たちが美しければ美しいほど、閉じ込められ自由を奪われていく日常に息が苦しくなる。

10代特有の溢れる生命力が、トルコの強い太陽の下で無防備で眩しい。それにしても5人とも手足が長くて、色っぽくて可愛い。5人の少女たちの長い手足と無邪気な笑顔と、狭い部屋で閉じ込められている状況とが対となり、保守的な文化の中での女性のあり方を問う。

周囲がまとめる縁談を傷つきながらも従う次女セルマ。自身が見つけた愛する人と結ばれる長女ソニア。平静に人生を諦める三女エジュは自殺を選んだ。そして、脱走を企む五女のラーレと、共に逃げる四女のヌル。

最後はハラハラしたけれど、未来の方へ向かっていったと、信じたい。
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