冒頭、波打ち際で男の子たちと無邪気に戯れる5人の少女。透けていくブラウスや肩車の素足に映し出されるイノセントな透明感が美しい。
私たちからすればごく普通に思える過ごし方も、素行が悪いと学校に通うことも止められ、閉ざされた家に軟禁される。
それでも彼女たちは乙女チックな水着を纏い、この閉ざされた空間をどこかしら神秘的な魅力を放つ避暑地に変えてしまう。
そんな彼女たちの輝きも、封建的な社会の中で古い慣習に縛られ徐々に色を失っていく。
少女たちの未来を流れるピアノやバイオリンの音色が、彼女たちに囁いているように聴こえたり、聞いてくれてるように聴こえたりもする。