映画の味方あっつマン

裸足の季節の映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

裸足の季節(2015年製作の映画)
3.7
イスタンブールからおよそ1,000キロの場所にある小さな村。10年前に両親を亡くした姉妹たちは、祖母に育てられる。長女ソナイ、次女セルマ、三女エジェ、四女ヌル、五女ラーレらは美しく成長するが、ある日を境に、一切の外出を禁じられ、祖母のもとで保守的な暮らしを強いられることになる——。

ソフィア・コッポラ監督の「ヴァージン・スーサイズ」と比較されることが多い本作だが、「ヴァージン・スーサイズ」はガキな男子目線で描かれており、少女達が神聖視されすぎていた。本作は、姉妹目線なので葛藤や生々しさがまで描かれていたし、何よりテーマが全然違う。

女性だからという理由で、こんなにも抑圧されるとは…。差別的な伝統も、伝統なら護られるべきなのだろうか…。途上国には、まだまだこんな国や地方があるのだろう。

姉妹が幸せになってくれることだけを望んでいた。最後の妄想のシーンが哀しすぎた…。