カメチー

マザー・テレサからの手紙のカメチーのレビュー・感想・評価

マザー・テレサからの手紙(2014年製作の映画)
4.5
いたく感動しました。いやはや、カラカラのコンタクトもあっという間に潤んでいってしまうほどでした。

自伝映画って史実に忠実にならざるをえないから、やたらとタラタラとしていて、盛り上がりどころが掴めぬまま終わるパターンが多い気がしますが、この映画は本当に良かったです。特に、マザーテレサ役の主演女優さんが、マザーテレサ本人かなと思うほどでした…。表情や仕草に魂が宿っていました。まあ、マザーテレサ本人を知らないのですけど。笑


この映画で、私はかの有名な(有名らしい)平和の祈りを初めて知りました。

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主よ、わたしをあなたの平和の道具にしてください。

  憎しみのあるところに、愛を
  争いのあるところにゆるしを、

  分裂のあるところに一致を、
  疑いのあるところに信仰を、
  誤りのあるところに真理を、

  絶望のあるところに希望を、
  悲しみのあるところに喜びを、
  闇のあるところに光をもたらすことができますように。

  主よ、わたしが、

  慰められるよりも、慰めることを、
  理解されるよりも、理解することを、
  愛されるよりも、愛することを求めますように。

  わたしたちは与えから受け、
  許すから許され、
  自分自身を捨てることによって、永遠の命に生きるからです。

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なんと、素晴らしいことばたちよ…
まさに、マザーテレサの人生そのものですね。長年、神の道具として、インドのスラムで始めたことを全うした彼女には、感服するばかりです。


映画としてひとつだけ残念だったのは、邦題タイトルが「マザーテレサからの手紙」となっていて、映画の中でも「テレサは長い間心の闇と闘っていた、と手紙の中で何度も言っている」とかなんとか、いかにも思わせぶりなことを匂わせながら、最後までその心の闇がどのようなものだったのかを明かしてくれなかったところです。
生涯マザーテレサがどのような活動をしてきたのかはよくわかりますが、結局人には見せなかった心の内は、この映画を観ても知ることができませんでした。残念です。

しかし、自伝映画としては本当に素晴らしい映画でした。