あさのひかり

マザー・テレサからの手紙のあさのひかりのレビュー・感想・評価

マザー・テレサからの手紙(2014年製作の映画)
3.7
マザーテレサの苦悩に触れることが出来て、神様みたいに偉大過ぎて気持ちまで理解はできないみたいなイメージだったけど、人として共感することができた。やっぱり偉大な人だから、悩みが凡人の私にはハイレベルだったりはするけれど、でも、こんなに苦労しているから、あの尊い行いが出来たのだと知れて良かった。

改めて信念の人だと思う。その信念は深いカトリックの信仰から来ているのだと思うし、あれだけ偉大なことを行ってもあんなに謙虚でいられるのも信仰のおかげ。本人は自分は神の道具と信じ、そのための行動をしているに過ぎない。それでも、本人の願いが届かないことも色々あって、神に見捨てられているのでは、と思ってしまう。

けれど、彼女の行動が尊くて愛のあるものであるが故に、ちゃんと実を結び多くの人を巻き込んでいく。そして、それが彼女が「神の御心に従っている」と信じることができる信念となった。

ひとつひとつのエピソードをもう少し掘り下げて欲しいと思うところもあったりしたけど、結局、泣かずに観ることはできなかった。こんな尊い事実や魂に触れることが出来て良かったと思う。
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