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ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出のriverislandのレビュー・感想・評価

3.8

1945年5月8日、ドイツへの勝利に沸き立つロンドンにエリザベス・マーガレット王女がお忍びで繰り出し、ダンスを楽しんだり、危険なことに巻き込まれたり、恋の予感を感じたり…というお話。(どうやらお忍びで街に繰り出す、というところまでは実話のよう)

外の世界を夢見る王女が城を飛び出すお話であり、まさに『ローマの休日』的。夜明けというタイムリミット、最初は反りの合わない二人、そして惹かれ合っても絶対に結ばれることはないという現実。王道の要素てんこ盛りだったけれど、あまりにお洒落で、そして登場人物が魅力的(リリベットはもちろんマーガレットもなんとも愛くるしい…!)で、どっぷりと作品に引き込まれた。
その上、ラストシーンが本当に洒落ていてスマートで気持ちがよく…それまでは「お〜お洒落〜」というくらいのテンションでみていたのだけど、ラストシーンで一気に抜け出た。あんな良い終わり方ありますか!?というくらいお気に入り。

何度も書いたけどとにかく洒落てる。冒頭、マーガレットが階段を駆け下りた先で淡い色のドレスを翻しながらリリベットが回るシーンがたまらん!この瞬間だけbgmのブラス音が柔らかくしっとりとするのがゾッとするほど素敵。
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