都部

ナオミとイーライのキス禁止リストの都部のレビュー・感想・評価

3.3
家族同然の親友である二人。しかし成長を経て、ゲイであるイーライを好きになってしまったナオミを語り部とした恋愛劇。
軽妙なテンポながらも、現在の多様性の潮流を汲んだ『一生を共にするであろう間柄の人間』との付き合い方は痒い所に手が届く話という印象。
実際ツーカーで通じる存在がいればその存在に大きく依存してしまうだろうというのは容易に想像出来る訳で、いつか明確な線を引くべき時が否が応でも来る居心地の良い関係の話を描く上で、ナオミが等身大の性格(大学生なんて全然 子供だしな)になるのは必然か。友情と恋愛の異なりを自覚的に描写した上で、それを埋まらない隔絶とはせずに愛の形が異なるだけとする眩い価値観は風通しがよくて好ましい。
あと昔よく見ていたドラマ:ビクトリアスの主演ヴィクトリアがナオミを演じており、なんだか懐かしかった。
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