文明テクノロジーというものから隔絶され、更に声まで失っている男の
恋人奪還ストラグル。
切れ切れの糸を辿る過程がかなりもどかしい。
それは、自然と人工の戦いにもなったり、信念と悪の戦いにも。
ネタバレ
最後に声と子供を取り戻した彼の微笑みに、やっとこちらも息がつけた。
月に囚われた男関連。
サムベルの登場に思わず歓声。
そして、LUNARという電力会社の名前が出てきてニヤリとした。
プールでの慟哭は、声としての激情の唯一の信仰への反抗の?表現だったが、それでも信仰を捨てない彼の心の裏付けはどこにあるのか。激情による殺人は信仰に反しないのか。その描写がもう少し欲しかった。