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ブランカとギター弾きのhimacoのレビュー・感想・評価

ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)
4.2
オレンジが目に焼き付く。
ドレス、夕焼け、温かい心の色。

フィリピンの路上で暮らす孤児のブランカは、盗みをしては空き缶に小銭を貯めていた。

“お母さんを買いたい”

盲目のギター弾きのピーターと出会い、歌うことを覚えるが、現実は甘くない。
ブランカや、街の孤児たちが口にする言葉が鋭く突き刺さる。

“子どもを買う大人はいるのに、子どもが大人を買っちゃいけないの?”

“出生証明書のないヤツはこの世に存在してないのと同じだ”

孤児のセバスチャンがブランカを姉のように慕い、危機から救い出そうとする姿は子どもとは思えない。

そよ風とギターの音色。
言葉の要らないラストシーン。
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