たま

ブランカとギター弾きのたまのレビュー・感想・評価

ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)
3.5
77分とかなり短い映画だったけど、ぎっしり詰まっていたって感じ。
制作がイタリア他、日本人の監督のと脚本、舞台はフィリピンという異色の作品。
少女と盲目の老人との心温まるお話のバックグラウンドは過酷なフィリピンの現状。ストリートチルドレンって言葉では聞いたことあったけど、こんな現実だとは。物乞いと盗みしか生きる術がない。そして、人身売買も蔓延っているし、ハラハラして見てられない。
ブランカはお金で母親を買おうとするし、ブランカを姉と慕う男の子も家族が欲しくて仕方ない。
親に捨てられた子供達、愛情に飢えているんだよね。盲目のギター弾きのおじさんとの絆が泣ける。
「目の見えない者ばかりならなら戦争は起きない」
見えるから争いが起きるのか…なるほどです。
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