こやち

ブランカとギター弾きのこやちのレビュー・感想・評価

ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)
4.2
イタリア製作、日本人監督でフィリピンのストリートチルドレンを主人公にした作品。

フィリピンの路上生活又は家はあるが物乞いや物売、ゴミ拾いで生活費を稼ぐ子供達は20万人にも及ぶという。生活が生きることに直結している。それでも子供達はたくましく生きている。明るくさえ見える。だけどそれじゃダメなんだ。子供達は搾取され犯罪に接近し、教育を受ける事ができないから貧困は連鎖する。

たとえ目が見えなくてもブランカがピーターの側にいる時には安心できた。しかしどんなに頑張っても寄る辺ない子供の居場所は危うい。施設に行くことが1番良い選択かも知れない。教育も受けられるだろう。
それでもブランカは手を握ってくれる人を選んだ。

ピーターとセバスチャンと肩寄せ合って生きていけたらいいね。とは思うけどきっと長くは続かない。ものすごく不安定な生活。ラストのブランカとピーターの笑顔がかえって辛い。
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