背徳の王宮の霜月のレビュー・感想・評価

姦臣(悪巧みをする家臣)が主人公の歴史的愛憎劇。王という権力に従う様子から感じる時代感。迫力が物凄いです。様々な想いを抱えた人物達が混じり合うことで起きるドラマの数々に心が傷みました。少々残酷な表現や暴力描写があるので苦手な方は注意が必要です。しかしその先にある、言葉数の少ない、愛。とても尊いです。作品タイトルは“The Treacherous（原題：간신）”のままで良かったのでは、と思いました。“背徳の”とタイトルに付ける意味…官能的な表現部分を全面に押し出したいように思えますね。品がない。