マシュマロ×ぺいんのコマミーのネタバレレビュー・内容・結末

【マシュマロとスルメ】



※良い題名が思い出しませんでした(TT)ネタバレになっちゃうかもしれません。


｢カメラをとめるな！｣の"上田監督の奥様"である、｢コンプレックス×コンプレックス｣｢耳かきランデブー｣の"ふくだみゆき"監督の初監督作である。

短編作品なので、あらすじだけでだいたいの物語は分かってしまうのだが、ざっと話すと、"失恋"の傷が癒えない主人公の"マシュマロ"大好きな女性が、自分の住むすぐ上の階で彼女の"浮気現場をストーカー"してた、"スルメ大好きなスルメみたいな男"に、ストーカーの協力をすることになるという物語だ。

最初は主人公は、当然毛嫌いするのだが、だんだん一緒に過ごす事によって、惹かれ合いそうになっていくのである。

恐らく、自分がこうゆうのに疎いだけだと思うが、二人にイマイチ共感は出来ない。なんというか、"どっちもどっち"なのだ。
二人の気持ちに進展が見られないし、結局｢どうしたいの？｣という気持ちになる。

だが、自分がこの作品で愛しく感じてしまった所がある。それは"単語"だ。
上田監督の作品でもそうなのだが、時々びっくりするくらいのタイミングで、思わぬ単語を引っ張り出してくる。それは恐らく、上田監督と奥様のふくださんにとっての、"映画への愛"を感じられるのだ。

どこか、馴染みやすく、嫌だと思いながらも観てしまう。

このご夫婦の作品には、そんな面もあるのだと確信しました。