ちろる

こんぷれっくす×コンプレックスのちろるのレビュー・感想・評価

3.5
誰かのコンプレックスは誰かのフェティシズム。
ちょいと、スイートプールサイドを思い出した。

中学くらいってこんな風に身体の特徴も、心の熟し方もみんなバラバラだから、人にも聞けず悩んでしまうあの頃の気持ち、すごく分かる。
ゆいちゃんのフェティシズムはあまりに激しすぎて笑ってしまったけど、正直すぎるあの態度、嫌いじゃない。

私も中学生のころ成長が遅いほうで、胸が大きな大人っぽい女友達が、男の子にちやほやされてるのが羨ましくて仕方なかった。

ところが3年生あたりに身長は138cmから158cmと、入学時から20センチ伸び、同時に胸も突然大きくなって、男の子の態度があからさまに変わる。

前は羨ましかったはずのその扱いが、なんだか煩わしいと思ったことを思い出した。

手が届かないそんな立場が手に入った時、いままで見てた世界も突然違うものになってしまうのってなんだか寂しさもある。

大人っぽく見えてた友達も急に普通に見えてしまったり、男子もなんかガキっぽく見えたり・・・

最後のまさとの表情が何を意味してたのか私にはよく分かんなかったけど、2人のラブストーリーは少しだけビターなものだったのかもしれないね。
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