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ミッション:インポッシブル/フォールアウトのmaverickのレビュー・感想・評価

5.0
シリーズ最高傑作!間違いない!毎度毎度、トム・クルーズのノースタントアクションが話題になるシリーズで、今回もそれは健在。毎回限界ぎりぎりの超絶アクションを見せてくれるが、最新作ではその限界を更新してくるのが本当に凄い。命綱なしのロッククライミング、凄腕ドライビングテクニックのバイクチェイスにカーチェイス、これまでのシリーズで見せたアクションは当たり前のように行い、さらに観客を驚かせる新アクションを本作でも用意している。「え!?これってリアルに撮影しているの!?」と思うようなシーンもほぼ全部実際に撮影しているのだから恐れ入る。と、ここまで書けば前作とほぼ変わらない印象だろう。しかし本作が最高傑作たる所以は、シリーズの集大成であり、これで完結と言ってもいいくらいの感慨深い物語になっているからだ。ファンならば間違いなく感涙の出来。イーサン・ハントという主人公をここまで深く描いたのは本作が初だ。彼が戦う理由、それがはっきりと理解出来る。幾度となく世界を救ってきた彼に感謝の気持ちを抱く、そんな作品になっている。仲間を、愛すべき人を想い、絶対に最後まで諦めずに全身全霊でミッションに挑む。男の中の男、ヒーローだなと改めて惚れ惚れする。作品を愛し、観客を愛し、スタッフ一丸となり、しかも自ら先頭に立ち成功に導く。そんなトム・クルーズとイーサン・ハントは見事に重なる。これまでのシリーズが割と軽快な感じなのに対し、本作はシリアス路線なのが特徴でもある。とは言っても、『ジェイソン・ボーン』やダニエル・クレイグ版『007』とはまた違う。ちゃんとこのシリーズの路線を踏襲した上でのシリアステイスト。言わば真面目モード。それでもしっかり要所要所でウイットに富んだ笑いで安心させて楽しませてくれる所も流石だ。『ミッションインポッシブル』そのタイトルが実にしっくりくる。ずっとハラハラドキドキさせられるが、今回ばかりは最後の最後まで本当にどうなるか分からない。脚本もとても素晴らしかった。トム・クルーズを中心に、最高のキャスト、最高のスタッフが全身全霊をかけて作り上げた今回の作品。どこにも隙はない。このチームには敬意を表する。ただのエンタメ作品と呼ぶのは安っぽい。アクション映画の歴史に名を残す傑作と評します。最高でした!!
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