てっぺい

ミッション:インポッシブル/フォールアウトのてっぺいのレビュー・感想・評価

4.0
【心臓が足りなくなる映画】
トム・クルーズがビルから飛ぶ、ヘリで落ちる、バイクで街中を逆走する、そして事故る!シリーズ最高レベルの超ド級の迫力に、見ているこちらの心臓が足りない!
◆概要
シリーズ第6作。監督は2作連続としてはシリーズ初のクリストファー・マッカリー。出演はトム・クルーズ、サイモン・ペッグ等おなじみメンバー、前作から続投のレベッカ・ファーガソンのほか、「マン・オブ・スティール」のヘンリー・カビルも。トム・クルーズが骨折して話題となったビルジャンプや、2000時間の飛行訓練を経たヘリコプターアクロバット飛行操縦などのスタントシーンも多数。
◆ストーリー
ミッションを何者かに邪魔されたイーサン達。手がかりはジョン・ラークという秘密組織の男。ラークが接触するという女、ホワイト・ウィドウに近づく作戦を立てるイーサンは、CIAがイーサンの監視役として送り込んだウォーカーを同行しながら、ミッションを遂行するのだが……。
◆以下感想ネタバレ◆
スカイダイビングで地上がスレスレまで間近に迫るシーンや、底が見えないほどの高所でのウォールクライミングなど、今思い出しただけでも背筋が凍る映像満載。さらにはヘリでの墜落や、バイクで事故るシーンなど、痛々しくも声が出る程驚く映像満載でとにかく見飽きない。シリーズで最もそんな映像が多く、最も心臓に悪い作品と言ってもいいのではないでしょうか。いい意味でどっと疲れる。
ストーリーも、発想の転換演出の連続で、ハッとさせられるし、イーサンのチームがどんだけ天才なんだと思う。長官も巻き込んだ偽レーンでウォーカーをハメるシーンや、プルトニウムのありかを突き止めるためにあえてレーンを逃すのも、このシリーズお決まりの展開ではあるもの、素晴らしい脚本力だと思う。
脚本力は、イーサンを頑なに正義に徹させているところにも光っている。善人を殺さないモットーで、すり合わせた計画を土壇場でねじ曲げたり、不意に出くわした女性警官にもその対応に最善を尽くすあたりは、イーサンの正義の像を作り上げるためにあえて加えたシーンのようにも感じる。イーサンは、まさにイーヒトサンなわけだ笑
フォールアウトの副題もよくあてたもの。その意味の一つである“予期せぬ災難”も、言うまでもなく映画の至る所でイーサンに降りかかる災難が登場する。そしてもう一つの意味である“外へ落ちる”も、前述のスカイダイビングや、ヘリコプターのアクション飛行などで表現されている。色んな意味で、よくできた映画だと思う。
個人的に残念だったのは…
ちょっとストーリーが複雑すぎたかも知れない。CIAにIMF、シンジケートにアポストルにラークまではまだしも、ホワイトウィドウまで登場して、ちょっとしたカオス感。初見ではついていけない部分もいくつかあった。
いずれにしても、まあとにかく見飽きない映画。見応え充分、シリーズの中でも最高のクオリティではないかと思う!
てっぺい

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