【調査報告書】
米国情報部員の活動を記録した、コードネーム『M:i』という連作映像の存在が判明した。
諜報活動の遅れを指摘されるわが国としては、この連作を検証し、国際的水準に迫る一助としたいものである。
＜分析結果＞『M:i』シリーズのキーワードは、”逆行”である。
① 加齢への逆行
主たるエージェント、イーサン・ハント（本名トム・クルーズ）は、最初の作戦では34歳、最新の６番目のミッションでは56歳になっているはずだが、作戦を経るごとに若返っている。見事に加齢に逆行している。
② 技術への逆行
近年の諜報活動は、CGやVFXといったハイテク技術を使ったものが主流である。しかし、この『M:i』ではローテクな肉体を駆使した活動が特徴となっている。香港のエージェント”JC”（成龍）を思わせる、超人的な体技である。それは技術への逆行であると共に、西洋のハイテクと東洋の体技とのハイブリッドでもある。
③ 時代への逆行
最新の作戦を指揮するディレクター、クリストファー・マッカリーは『アウトロー』プロジェクトでも分かる通り、冷戦時の’70年代を想起させる、血の通った手ざわりを感じさせる展開が特徴である。その古風な持ち味は、超人的な存在になりがちなイーサン・ハントを”地上につなぎ止める”役割を担っている。前回、そして今回と続けて指揮官に起用されたのも納得である。
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それすらもimpossibleな際は、貴君の元に刺客を放つ可能性を、当局としては排除できない…
（～♪あのテーマ曲START▶♪～）
