YosukeIdo

ミッション:インポッシブル/フォールアウトのYosukeIdoのレビュー・感想・評価

4.4
映画ブログ「シネフィル倶楽部」にてレビュー公開中!
(初日に観たんですが、レビューアップが遅くなってしまいました)

※ネタバレあり
https://ameblo.jp/cinefil-club/entry-12397246310.html

「Your mission, should you choose to accept it──」

主人公イーサン・ハントの善意が引き起こす「余波」───そこに起因する全世界に「死の灰」が降る危機にIMFメンバーが立ち向かう姿を描いたスパイアクションサスペンス第6弾!

(『007』シリーズと人気を二分するシリーズの最新作略称タイトルが『MI6』というのはなんだか面白い符合ですw)

今作の数ある魅力の中で、一番の見どころは何か?

間違いなくトム・クルーズが全速力で走る姿です。

高度7,620mから落下するヘイロージャンプやパリ市街を縦横無尽に駆け巡るバイクチェイス、インドの雄大な山岳地帯を背景に繰り広げられるヘリコプターチェイスetc.

とてつもない熱量のアクションが詰め込まれた中で、最も輝いて見えたのがロンドン市街で敵を追いかけてひたすらに走るイーサン・ハントの姿でした。

御年56歳のオジサンがこんなに速く走れるのかという驚きとその走り方から伝わる躍動感に、「トム・クルーズって格好いいなぁ」と素直に思え、不意に心打たれ感動を覚えてしまいました。

ワタシ個人が映画に求める要素のひとつ──「身体性」の魅力が詰まった映画です。

体を張って動かして、脳みそ使って考えて、アクションでハラハラして、目まぐるしく変化する相関図を追って脳みそフル回転させ、観終わった後になかなかヘトヘトになる密度の濃い一作です!

公開初週に観ておりましたが、なんだかんだ書きたいことが増えていってしまいレビューアップが遅くなりました。

本国では1週間ほど早く公開が始まり、シリーズ最高傑作と呼び声の高いこの『フォールアウト』。

この超有名シリーズに何を求めるかという、各個人のスタンスによって本作が最高傑作かどうかは変わってきますが、作品の質は間違いなく上がって来ています!

その質の向上は数字にも表れています。

世界最大の映画レビューサイト「ロッテントマト」での本シリーズの満足度と全世界興収は以下の通り。

①『ミッション:インポッシブル』
満足度:63%/興収:4.6億$(約460億円)

②『M:I-2』
満足度:57%/興収:5.5億$(約550億円)

③『m:i-ⅲ』
満足度:70%/興収:4億$(約400億円)

④『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
満足度:93%/興収:6.9億$(約690億円)

⑤『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
満足度:93%/興収:6.8億$(約680億円)

⑥『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
満足度:97%(シリーズ最高)/興収:?

ご覧の通り『ゴースト・プロトコル』以降、作品の質・興行収入が必ず前作を上回ってるんです。

回を重ねるごとに良くなっていくってすごい事ですよね。
20年以上続くシリーズが最近になるに連れ、尻上がりに人気を集めてる訳ですから。

作品の質が世の中の映画ファンの期待に応えるように上がって来ており、それに比例して興収的にも成功を収め大きな利益を生み出しているという、映画ファンにちゃんと顔を向ける事で良い循環を生んでいる素晴らしいシリーズな訳です。

今作の興行はまだ始まったばかりですが、良い成績を上げてくれる事を期待しています♪

さて、肝心の内容についてです。

シリーズ初の監督続投やイーサン・ハントの髪型が2作連続で短髪など、色々な意味で変化球を投げ込んできたシリーズ最新作。

アクションやそれを活かす物語もとてもよく練られていて、シリーズ中一番クライムサスペンス的な側面が強い気がします。

その辺りはアカデミー賞も受賞した名作、『ユージュアルサスペクツ』の脚本を手掛けたクリストファー・マッカリー監督の本領発揮!といったところでしょうか。

騙し騙されが展開する中で、目まぐるしく登場人物の思惑や状況、物語の中での立ち位置などが変化して観客を翻弄します。

映画ファンって派手すぎる仕掛けや分かり易すぎる展開を評価しなかったりします。
その映画ファンも納得の仕上がりになっているこの『フォールアウト』。

夏休みは映画館でイーサン・ハントの活躍を観ましょう。

…ちなみに、本作を観る前に『ローグ・ネイション』は観ていきましょう。

余裕があれば『m:i-ⅲ』『ゴースト・プロトコル』の順で復習していくといいと思います♪

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