ニトー

ミッション:インポッシブル/フォールアウトのニトーのレビュー・感想・評価

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ともかくずっと動きっぱなしで展開に次ぐ展開なので息付く暇がない。

イーサン=トムが車で走る・バイクで走る・足で走る・ヘリで走る。話に何か深みがあるとか、そういうことを考えさせる暇はない。そもそも考えさせようともしていないわけですが。純粋な運動でのみ魅せる、ただそれだけ。

やたら組織の用語とか出てきたしますが、はっきり言ってこれは「シン・ゴジラ」における情報量で畳み掛けて理解させる気はないだけの台詞と言っても過言ではない。だって、別にちゃんと理解してなくても観ていればなんとなくわかりますからね。スパイ映画とは言いつつも、地に足のついた現実的なスパイ映画ではなくむしろアクション映画なわけで、まあそのへんの細かい部分はどうでもいいのです。というか、アクションを追っていればなんとなくわかる程度の作りになっているんです。

ちなみに、言われるほど脚本がひどいとは思いませんでしたよ。なんかごちゃごちゃしているな、とは思いましたが。でもむしろ、これまでのシリーズ(特に2)を拾い上げて生かしているあたりとかはこれまで以上に凝っていると言ってもいいと思いますよ。

元妻のこととか仲間の見せ場がかなり増えたりとか、まあそういう部分もさることながら縦のアクションシーンとかここらへんもブラッシュアップされていて楽しいですし。フランスの街並みを走るところは「ランデブー」っぽいな、と思ったらインタビューでしっかり答えてましたね。

とはいえ、比重としてはアクションを見せるためのアクションがいつも以上に多いので、テンポはいいのに長く感じる部分もなくはないかな。

次あたり本当に死ぬ気がしますが、どこまで行くんでしょうかトム・クルーズは。
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