鰯

ミッション:インポッシブル/フォールアウトの鰯のレビュー・感想・評価

3.1
もう手にしてるよ!

盗まれたプルトニウムの回収に失敗したイーサン・ハントらIMFチームは、その挽回にCIAとの共闘を余儀なくされる。限られた時間の中で手がかりとなる男「ジョン・ラーク」を捜索する中で、以前に捕えたソロモン・レーンの脱走に手を貸さざるを得ない状況に追い詰められる。

(熱烈なMIファンの方は読まないことをオススメします。)
IMAX2Dにて鑑賞。夏前に過去作を一気見し、劇場でMIシリーズを観るのはこれが初めて。もうテンション上げに上げて観に行ったわけです
アクションは文句なしに最高。トムが身体を張る様はたまりません。HALO降下や彼独特の走り方、敵との激しい肉弾戦なども見ものですが、一番アガったのはカーアクションかなあ。けっこう長尺でいろんな乗り物を駆使して走り回る。道の使い方や疾走感を含めてすばらしかった
あと、ルーサー(ヴィング・レームス)は最高でしたね。本当に好きなんですよ。ミッションが変わっても上司やチームが変わっても、彼がイーサンの一番の理解者なのだと改めて確認できるシーンは良かったです。

一方で、スパイとしての敵味方が転換するサスペンスは正直微妙でした。前回から登場のイルサはまだいいんです。彼女に対するイーサンの信頼も描かれてるからこそ、「対立するかも」というサスペンスには緊張感がある。だけど、今回初お目見えのウォーカーのキャラはまったく掴めないうちに話が進んでいくから、「敵でも何でもいいや」と思ってしまいました。というか、信頼に足る要素が1ミリもない。それと、ホワイト・ウィドウ。彼女の内面もまったくわからない。次作以降で描かれるならいいのでしょうか...
全体のお話は分かるけど、わかりにくかったです。後半で説明が入って「まあなるほど」とは思うけど、ずーっと「今なんでこんなに必死になってがんばってるんだっけ」と思ってしまいました。何が達成されたら勝ちなのか、結構終盤までわからないのでイライラ。

ローグネイションはおしゃれだな~と思う演出がたくさんあって、ニヤニヤしながら観てたんですが(ミッションを受ける冒頭とか、ラストのソロモン・レーンへの対処とか)、今回はそういったシーンが皆無。良かったのは予告にも使われているソロモン・レーンが水中に沈みそうになるシーンでしょうか。その向きで水が迫ってくる様子を撮るのか!と思ってニヤッとしました。
コミカルなシーンもほとんど笑えず。予告編のベンジーがマップを見てイーサンを誘導するくだりとか、かなり苦笑い。唯一面白くなりそうだったのが、ジュリアとルーサーの会話を聞いたイルサが「面白い人ね(といった趣旨だったと思う)」みたいなセリフを言ったとき。妙な気まずさが良かったです

総合して、微妙!というか2の次くらいに好きになれない!でもMIシリーズは映画館で追いたいと思える一本でした。
鰯