B姐さん

ミッション:インポッシブル/フォールアウトのB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

”FALLOUT”(死の灰)を防ぐため、中年のおっさんスパイが文字通り体当たりで”FALL OUT”(落下)しまくる。ビルから、崖から、空から落ちまくる。「ただ落ちること」を“芸”にできるのは、オッサンだけである。若い奴が同じことをやっては、手を抜いているように見えるだけ。これはオッサン役者の特権であり、既得権益だ。それを思う存分やったのが本作である。

しかし、サブタイトルのダブルミーニングがオッサン的駄洒落なのはよしとしても、冗長すぎる。まるで結婚式で見かける、おっさんの祝辞のようだ。
そしてストーリーはすごいヤッツケ感が漂う。アンジェラ・バセットが最後に出てきて「よくやったわね、グッドジョブ!」みたいなこと言うんだけど、あれこいつのせいでアレック・ボールドウィンって死んだんじゃね?よくわかんないんすけど。

まあとにかく「頑張ってるオッサン」というのは好感が持てる。
めんどくさい格闘シーンは若い者に任して(なのでトイレのアクションシーンが二人がかりっていうのは必然)、オッサンは「落ちる」だけでいい!というのは潔い。そーいうのができる役者はトムクルーズぐらいだろう。ただ、もうオッサンなんだから「体を張る」よりももう少し「頭を使う」シーンを増やしてほしい。

@TOHOシネマ新宿
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