tetsu

ミッション:インポッシブル/フォールアウトのtetsuのレビュー・感想・評価

3.8
夏映画総力特集!!
「アクションがスゴいからこそ、ストーリーも更に期待してしまう最新作。」

シリーズ3作目から予習して、ついに観賞!!

アメリカのスパイ組織"CIA"の特殊部隊"IMF"に所属する"イーサン・ハント"率いるスパイチーム。
今回の彼らの任務は、影のスパイ組織"シンジケート"の残党"神の使徒"の陰謀を食い止めること。
しかし、彼らの行動に懐疑的なCIAは、監視役である"ウォーカー"を送り込んできて...。

※今回の感想は、ストーリーや設定に感して、やや批判的な印象を受けるかもしれませんが、正直、本作は映像の迫力が全ての作品なので、一刻も早く、映画館に観に行きましょう。笑

いや~!
前作予習してて良かった~!!笑
このシリーズ、回を追うごとにストーリーの繋がりが色濃くなってきていましたが、これはもう、前作観てないと分からないレベルにまで到達してましたね。笑
(それが良いのか、悪いのかは別として。)

正直、最初は、あるキャラクターのポンコツ具合に首をひねりまくっていたのですが、彼がある行動をしたあたりから、中盤の展開が分かってしまい、楽しみきれなかったのは正直なところ。笑
(監督が脚本を担当した『ユージュアル・サスペクツ』を観た方なら、より察しはつくと思います...。笑)

多少、ネタバレの可能性あり。
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また、僕が大好きなあの重要キャラを再登場させてくれたのは嬉しかったのですが、そこで行き着いた結論が4作目のラストから変わっていないと言うか、むしろ、後退したように感じてしまったのも確かで...。
『LALALAND』的なあの展開も悪くはないんですけど、それならそれで、もっと見せ方があったんじゃないかっていう...。
(例えば、終盤に明らかになる"そのキャラクター"の現状を序盤で提示しておいて、それでも最後に助けようと奮闘するイーサンを描いた方がより感動があったような...。)


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毎度毎度、とんでもないアクションを披露して、次の撮影では冗談抜きで死にそうなトムさん。
正直、彼にとってはそれも本望だろうなぁ~と思うと複雑な気持ちもあります...。
トムといい、イーサンといい、魅力的な人間である一方、狂人といってもいいほど、自分の主義、主張が強すぎるからこそ、結婚には向いていないのかもな~とも思いますし。笑

というわけで、正直、アクション面ではシリーズを経て向上しているように感じますが、衝撃の展開や驚きのどんでん返しというストーリーの面では、いまひとつマンネリ化しつつある本作。
いっそ、次作以降では脇役キャラの過去や家族を描き、一層シリーズを深堀りしたり、"イーサンが死ぬ"という最大のトリックを使って、有終の美を飾るのもありかな~と感じたシリーズ最新作でした。

参考図書
『オデュッセイア』
著者:ホメロス
(本作、序盤にさらっと登場する本。なぜ、わざわざ字幕でタイトルまで出したのかな~とあらすじを読んでみると...、なるほど、納得です。)

オデュッセイア - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%83%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%A2
(あらすじはコチラから。)
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