「限界に挑んだエンターテインメント」
シリーズ第6弾。監督は前作に引き続きクリストファー・マッカリーでシリーズ初の2作連続登板。
監督も一緒で、前作からの地続きな話なので、少なくとも前作を見てないと話がチンプンカンプン。もっと言えば全部見てないと細かい伏線とか拾えないんじゃないかと思うほど。自分も別にこれを見るために見返したワケじゃないから記憶も朧げで、最初そんな話だったっけ？と思ったし。今までで1番一見さんお断りみたいな感じ。多分、シリーズをそんなに追ってない人にはつまらない人もいるであろう。自分はまだギリ付いていけたので良かったが。
しかし一見さんでも眼を見張るアクションの数々は本当に凄い。ヘイロージャンプ（詳しくはググってね）まで挑戦し、挙句には骨折してまで生身のスタントにこだわる今年で56歳のトム・クルーズは、正に限界に挑んだエンターテインメントと化している。
一見さんお断りなストーリーも、ちょっとドジっ子で人情を持ち合わせているイーサンが色々な女に振り回されるという感じで見れれば微笑ましくなる。ちょっとネタバレになるがイーサンの元妻、ジュリアも久しぶり出てくるので古参ファンにも嬉しいサプライズ。女を巡る奇妙な関係も一段絡付いてキレイな終わり方だった。
不満というか、今回ジェレミー・レナーのスケジュールの都合でチームの1人であるブレントが出てないが、出てないなら出てないで何か言及して欲しかったな。何事も無かったように話進むし。次回作では何かと理由付けて出るんだろうけど。あと今回の敵役がちょっと格下に見えたコトは残念かな。
でも不満はそのぐらいで今作ほどトムの凄さを体感できたのは無かったんじゃないか。ストーリーも敷居の高さはあるが二転三転して面白かったし。アクションも話もシリーズ最高水準に楽しかった傑作。もうすぐ還暦を迎えるトムだが、60超えても体続く限りシリーズ続けて欲しいわ。
追記:既に監督続投で2021年に7作目、2022年に8作目と連続公開が決定。楽しみではあるが、インターバルをあまり開けないなら開けないでクオリティが下がるんじゃ無いかと不安もある。トムが還暦になる前にガンガン撮ろうみたいなノリなんじゃないのか。まあ何にせよ楽しみ。
