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セントラル・インテリジェンスのmのレビュー・感想・評価

4.7
意外にも丁寧に作られたアクション・コメディの良作!

かつては太ったいじめられっ子だったが筋トレしまくってロック様になった男(でもまだ心はピュアで気弱)と、かつては高校のスター生徒だったが今は冴えない会計士の男との再会のドラマをたっぷり時間をかけて丁寧に紡ぐ序盤にはほろ苦い味わいがあって素晴らしい。アクション・コメディの本筋が走り出してからも決してそのドラマを忘れず最後まで軸がブレないのが良かった。

「ジュマンジ」でもそうだったがロック様の見た目は筋骨隆々ながら中身は繊細というギャップ演技が冴えていて、この豪胆なルックスの印象に反する演技の細やかさがこの人の美点だなと再認識。相棒のケヴィン・ハートも「ジュマンジ」に続き程良いコメディ演技でシリアスなシーンもきっちりと決めてきて良い。
脇のキャストがやたらと豪華な上に、皆各々の演技力を生真面目に発揮しているものだからそこがまた笑える。

『いじめ』をただのモチーフとして扱うのではなく、生真面目にメッセージを発している辺りも好感が持てる、優しい映画だった。

ウマが合った監督とは再度組むのが最近のロック様のトレンドのようで、今作の監督とは今秋公開「スカイスクレイパー」で再タッグを組んでいる。
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