せーじ

セントラル・インテリジェンスのせーじのレビュー・感想・評価

3.9
【文末に新企画の予告があります】

169本目。ベルサイユ製麺さんのリクエストに応えようと、dogma95シリーズを探してはみたものの、残念ながら見つからず。
代わりに見つけたのがこの作品。そういえばベルさんのレビューも面白かったし、なにより自分の中のジャッジマン(cv.玄田哲章)がとぅーりゃーと大技を繰り出してきた気がしたので、喜び勇んでレンタル。鑑賞。
ベルさんが言われている通り、なかなか面白かったです☺︎

こういう多少ツッコミどころがあるジャンル映画でも、伝えようとしている主題がきちんとしていて、かつそれをストーリーの機能にしっかりと落とし込んでいる作品は、ちゃんと面白く出来るんだなといういい例だと思う。それが出来る懐の深さがちょっと羨ましい。日本国内のあの映画やあの映画の作り手にもロック様の爪の垢を煎じて飲ませたくなってしまう。
その主題というのは「誰を(何を)信じるのか」ということだと自分は感じた。冒頭からしっかりとそれを提示し、敵味方入り乱れて再三再四主人公にそれを迫らせる脚本は、本当によく出来ていると思った。それに対してグラグラと揺れてしまう主人公にも感情移入しやすくなっているし、クライマックスでは主人公の最終的な決断にそれを託して、カタルシスを産むことにも成功しているので、そのあたりの出来はすごく巧みだと感じた。

もっとも、例によって(?)主人公が一体何のどういう陰謀に巻き込まれてこういうことになってしまったのかというのがふんわりしていたり、アクションシーンが特に取り上げることもないほど普通だったり、主人公の職場の同僚がちょっとどうかしているんじゃないかと思うくらいボンクラだったり、エンディングでロック様が良い事を言った後にそれをある意味台無しにするようなおバカなことをやったりなど、酷~い部分もしっかりあって(褒め言葉です)流石の出来でした。
そもそも「セントラル・インテリジェンス」というタイトル自体が、インテリジェンスがとっても低くて最高だな、と思います。こういうの嫌いじゃないですw
アクションコメディなので過激なゴア描写もありませんし、午後ロー感覚でお菓子をつまみながら観るのには最適な作品だと思います。
ぜひぜひ。

ベルさん見つけられなくてごめんね。
都心に行った時にでも探してみますね☺︎

※※※

ということで、GWからやってきた「リクエスト企画」は、一旦ここで区切りたいと思います。リクエスト頂いた作品でまだmarkしていない作品もありますが、それはまた別の形で。
リクエストしてくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m

で。

六月七月は、レンタル作品を使った新しい企画を進めたいと思います。

それは

「マンガ・アニメ実写化作品縛り」(別名第一回地獄めぐりツアー)企画です。
とくに募集とかはしませんが、そろそろ己の限界に挑戦してみたいと思います。お楽しみに☺︎
せーじ

せーじ