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名探偵コナン 純黒の悪夢のtetsuのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)
5.0
新作公開に合わせ、改めて予習したので、再投稿!!

警視庁に忍び込み、機密データを閲覧した謎の女性。
公安の"安室"、FBIの"赤井"はそんな彼女を追うが見事に逃げられてしまう。
数日後、東都水族館に訪れていた"コナン"と"少年探偵団"一行は、記憶喪失の女性に遭遇、
彼女に何らかの不穏な空気を感じたコナンだが、そこに"黒い組織"の陰謀が関わってくるなど知る由もなかった...。

映画を全作観たわけでも、
原作をずっと読んでいたわけでもない
超ライトファンの意見ですが、
これは、シリーズ最高傑作だったと思います!!
劇場版コナンシリーズの到達点と言っても過言ではない本作は、
これまでの映画シリーズにおいて、
描かれそうで描かれなかった"黒の組織"との対決*を真っ正面から描いているので、劇場鑑賞当時、本当に興奮しました!!

*黒の組織をメインにした13作目「漆黒の追跡者(チェイサー)」でさえ、いつも通り、殺人事件を解決するストーリーでとどまっている。

確かにストーリーのシンプルさ、
ほぼ皆無の謎解きといった点は好き嫌いが別れるような気もします。
しかし、これまで積み上げてきたキャラクターが予想以上に交差する展開は、20作目という節目にふさわしい素晴らしいものだったのではないでしょうか。

そんな本作、
脚本は、シリーズ3回目となる櫻井武晴さん。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、この方、実は相棒シリーズの脚本も多く手がかれておりまして、そのためか、作中における"公安と警視庁"のような警察内部での軋轢は、何となく相棒に似ているようにも感じました...。
そして、
そんな櫻井さんが終盤に仕掛けるとんでもないアクションの飽和wは、
ある意味、コナン映画だからこそ為せる技で、そんな強みを最大限に活かしている櫻井さんには、深く感服いたしました!笑

ちなみに、
劇場公開当時、あとあと調べて知ったんですが、原作者が「機動戦士ガンダム」のファンということで、キャラの名前が"アムロ"と、その因縁のライバル"シャア"(=別名:赤い彗星)にちなんだ名前になっているんですよね...。
しかも、声優も同じ方を使っているという...。笑笑
結果的には、「名探偵コナン 純黒の悪夢」とは名ばかりの「名探偵コナン 逆襲のシャア」でしたよ、これは...。笑笑

というわけで、
シリーズの1つの集大成ともいえる本作。
しかし、初心者が観ても楽しめるように無駄のないあらすじが紹介されますし(←実際、僕も安室さんについてはこれで初めて設定を知りました。笑)、
なにより、ラストの音楽の入り方が神がかっているので、これからご覧になる方は是非、地上波ではなく、ノーカット版を楽しんでいただきたいコナンシリーズ屈指の名作でした!!

参考
名探偵コナン×ガンダム (めいたんていこなんあんどがんだむ)とは【ピクシブ百科事典】
(こちらでは、コナンで使われたガンダムオマージュについて、解説が書かれています!気になった方は是非!!)
https://dic.pixiv.net/a/%E5%90%8D%E6%8E%A2%E5%81%B5%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%83%B3%C3%97%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0
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