この作品も購入後放置していたDVD。
フレンチ・ノワール・ベスト・コレクションと銘打ったDVDシリーズの一品なのですが、ノワール感はほとんどなく邦画でいうところの長屋系ヒューマンドラマです。
当然素晴らしいカメラワークも点在し、特に殺人シーンとラストシーンは圧巻でした。
特筆したいのは、作品中唯一の悪人を演じたジュール・ベリという役者の演技が小憎らしいほどキレキレだったこと。
この人何かの作品で見た記憶があるのですが…何だっただろう…
また個人的には、やっぱりシルヴィア・バタイユ!!!
なんて可憐で物悲しい眼差し(*´з`)♪
フィルマークスさんのフォーマットには名前が載っていませんが、ちょっぴりオツムが…
もとい、とってもピュアな秘書役で出演しています。
今となってはベタと言えばベタなストーリーではありますが、
困難であろう未来を暗示するような強風に煽られながらも、不安と希望を胸にしっかりと砂浜を踏みしめて進んでいく二人の後ろ姿にはグッときました。
もうこの歳になるとしっかりしたベタなストーリーを求めるようです(笑)