《コネ》「映画を撮ろう、ド派手な復讐劇」韓国のネガティブ(？)なイメージ・お家芸をここぞとばかりに盛り込んだ覇権争いドラマ。欲望渦巻く知略戦、力を求め他者を踏みつけ落とし合う泥沼権力闘争。己の正義・行動規範。三つ巴ワンマンショー。それぞれの野望、手段を選ばぬ目的達成、成功の物差し。踏んだり蹴ったり泥の掴み合い、それもヘドロ。社会の歯車の内部・裏側を垣間見るように金、政治・選挙、会社・財閥、出世・立身と汚れた世界。他者を操る醜く無様な粗捜し、揚げ足取り、盛者必衰の理。揺すり、脅迫、利害関係だけの人付き合い・人間関係のネットワーク。ダークでリアルでスリリング、陰湿でおまけに尖っている。媚を売るのも取り入るのもほどほどに。企業社会に生きる者にとってはほんの出来心も含めて完全なフィクション他人事"とは考えにく"く、まんまとハメられる痛快爽快さ。報道でリアルにありそうな事柄だから興味深い。韓国の良作は何も目に見えて暴力的な映画だけじゃない？いやいや、これもこれで十分暴力的ですよ。けど幾分長く感じてしまったのは内緒。同じ単語のタイトルという意味ではマイケル・マン御大の傑作『インサイダー』の方が好きだけどそれはそれ。柄にもなく髪の長いイ・ビョンホンを見ていると何故だか貴乃花を思い出した。だからモルディブでモヒートでも飲んでおこう。
「あの腐れ外道ども」「一人じゃ死ねません」「危険な世の中だ、保険がなきゃ」地獄の道なら歩き続けろ！「役者を一人追加するだけです。映画が終われば自分が助演だったと悟るでしょう」「飼い犬が主人の食事に手を出すな」「正義の側に立ったゴロツキ？」「見てろよゴキブリども。派手に撒き散らせ」
