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日本で一番悪い奴らのchiiiiiのレビュー・感想・評価

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
3.7
これが実話ということの驚き
これが警察ということの驚きと怒り

公開時一人映画館へ観に行きました。
この事実への衝撃はもちろん、ラストでそれまで以上の衝撃をドンと受けた。

うぶな柔道少年の果てがこれかと悲しくもなる。頑張り方を間違えた残念な例。
柔道が強いからと道警に推薦され、なんとなく入り凄い先輩の言う通りやってみた。ということは彼だけの話では無いはずなのに、最後には無かったことにされる絶望感。後味は最悪に濃厚です。

一つの映画としては引き込まれるし面白い。わりと好きな類でした。
綾野剛の一番ヤバい顔はこの映画でしか見られないんじゃないかとすら思った。きっとあんな風になっちゃうんだろう、とものすごく怖かった。
でもお気に入りは行雄ちゃんです。唯一の癒しでした。めちゃくちゃ馴染んでて笑った。
中村獅童とピエール瀧のかっこよさもえぐかった。あのスタイルが似合う人が本当好き。
2回観て中村倫也も出てたことに気づけたことがちょっと嬉しかった。

警察とは何をする組織なのか、何のための組織なのかを正しく意識していないとこうなるんだろう。
営業職のように今月は何件とれただの、もっと数を増やせだの、不思議な会話が本当に多かった。ツッコミどころの多い会話が私たちの知らないところで繰り広げられているのでしょう。検挙率の高さを誇らしげにすることも私からすると理解できない。それだけ警察が動くことが起こっている町だと露呈しているようなもの。

しっかりしてくれよ、道警。
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