三次元からきたブロンディ

日本で一番悪い奴らの三次元からきたブロンディのレビュー・感想・評価

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
4.2
記録
大学柔道で成果を出し、真っ直ぐで実直な青年警官が段々悪に染まり、警察最大の汚職事件へと発展していく…
物語はブラックコメディではあるが段々シリアスになっていく。端的に言うとスコセッシ調に物語は進んでいく。

近年の作品では今年2月に公開されたスコット・クーパーの『ブラック・スキャンダル』を思い出す。あの映画ではマフィアのボスとFBI捜査官の視点で動き汚職事件へと発展していく。
しかし、『日悪』では綾野剛さん扮する警官の視点で動いてる。

綾野剛さんのヘタレ感も見事だった。モデルになった稲葉圭昭も実際そうだったかもしれない。
綾野さんもCGかメイクかもしれないが餃子耳になっているのもちょっと笑えた。

この映画もベスト級の作品ではあったけれど、やはり前作の『凶悪』の方が僕は好む。しかし、白石和彌監督の作品どれも実話で白石監督は意外と勉強家かもしれない。『日悪』はピカレスク作品になるか分からないけど、白石監督にはノワール映画やピカレスク映画を追求してほしいと思う。

あとは『トレーニング・デイ』に近いものがあったかな。汚職警官ものの映画は数えきれない程あるけど、僕も全部観た訳ではないがオーマジュはされていたと思う。まあこの映画は好き嫌いはありますが、オススメではあるので是非劇場でご覧下さい。

ところでこの映画で驚いたのは「世界のTK」こと高阪剛さんが特別出演されていたのが驚いた!