実話である稲葉事件をベースに、
映画「凶悪」の監督が綾野剛主演で腐った警察社会を描き出す。
麻薬、拳銃、暴力に最も近く、取り締まるべき警察が、己の保身の為に汚れていく姿が恐ろしい。
実話と考えると、本当にこんなことがあり得るのかと疑ってしまうほど。
成り上がり、転落していく諸星の姿を怒涛の如く演じる綾野剛が素晴らしい。うだつの上がらない柔道だけが得意の刑事役が、2時間で極悪人に様変わりしていた!
脇を固めるピエール瀧、中村獅童など実力派の強面俳優もさすがです。
ただ、多くのレビューにあるように、何故TKO木下を起用したのだろうか?あのシーンだけ、何故かコントに見えてしまう。