RyosukeIwasa

日本で一番悪い奴らのRyosukeIwasaのレビュー・感想・評価

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
3.5
「北海道警察の実在の刑事をモデルにしたフィクションである」との触れ込みだが、ネットでちょろっと調べる限り、どう見ても実話笑

北海道警による組織ぐるみの違法捜査が大きなテーマであるため、決して違法捜査を認めない警察組織に配慮した上での「フィクション」表記となったことが推察される。触れ込みが回りくどいのは、道警からからの抗議や圧力やらがあったのだろう。


ある刑事が歓楽街すすきのを舞台に暴力団らと親しくなって持ちつ持たれつの関係を築き、銃器取締りを強化する時代の要請を背に、道警が組織ぐるみで違法捜査に手を染めていく様を描いた。

セクハラ、パワハラという言葉が存在しない時代背景、当時の警察と暴力団の持ちつ持たれつの関係、事件摘発がノルマとなっていたことを忠実にかつ、コミカルに再現している。裏金をバンバン使ってるシーンは、道警の裏金問題が一時期問題になっただけにリアルに映った。

そして結局タイトルの「日本で一番悪い奴ら」とは誰なのか?について頭の片隅に置きながら見てほしい。

主人公のキャラが大きくブレるが、綾野剛はどれもしっくりくる。演技うまいんだなー。
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