『ザ コーヴ』の反論として作りたかったらしい映画だそうです。
しかし、残念ながら内容はかなりお粗末。
ドキュメンタリー映画であるはずなのに、いろいろ話が逸れてしまうため、結局この監督は、大地町の人は何が言いたかったのかが全くわかりませんでした。
捕鯨反対の話なのに、いつの間にか水銀や全く関係のないベトナム戦争の時のアメリカの批判に入ったり、と支離滅裂です。
『全ての人がベジタリアンになるべき』とかいう迷言が乱発する様は、怒りを通り越し笑ってしまいそうです。
終盤20分のアメリカ人へのインタビューが僕たちの言いたいことを全て代弁してくれているので、もうそこだけ観てるのみでいいような気がしてしまいました。
予算のなさとか制作技術が追いついていないとか、そういう根本的なことは差し置いても、流石にこれは反論としては弱すぎるし、映画としてもよろしくないのではないか、と八木監督に問いたいですね。