ガラスの上に砂を乗せ、後ろから当てた光により作られるサンドアニメーション。その独特な質感で、カフカ“変身”をキャロライン・リーフがアニメーション化。
透過光の美しさとデフォルメの加減が絶妙です。また“変身”を10分ほどに短くまとめていますが、この技法ならではのイメージでカバーされます。
砂のアニメーションは様々で、砂をひきつめて描く平面的なもの、砂で造形する立体的なものなどありますが、リーフのようにガラスに砂で描くものは後ろから光をあてる方法で撮影されます。なので砂の厚さによって濃淡を表現することができるのが特徴です。
豊かな濃淡といえば、上海アニメーションの水墨画・水彩画アニメーションがありますが、それとは別の砂ならではの透過する光の濃淡が見事。何度見ても飽きません。