ハレルヤ

世界の涯ての鼓動のハレルヤのレビュー・感想・評価

世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)
3.5
フランスのノルマンディーで知り合ったジェームズとダニー。5日だけの恋愛を経て、ジェームズはMI-6の諜報員としてテロを阻止するために、ダニーは未知の深海を探索するために、それぞれ命がけの任務に挑む物語。

ヴィム・ヴェンダース監督の現時点での新作。趣のあるドラマに長けた監督という事、テーマ的にも短い期間で結ばれた一組の男女がそれぞれ世界の果てで危険な状況に陥りながらも、互いを想い続けるという面白そうなもの。興味を持っての鑑賞でした。

まず良くなかった点を言うと、物語の進行が遅くて間延び感があったし、静かな作風なので下手したら寝落ちしそうな感じ。あまり派手さを求めるのも違う話だと思いますが、2時間でも少し長めに感じてしまいました。

あとジェームズが敵の組織に捕まり、監禁されますが、その敵もそこまで悪い感じではないので、緊迫感が薄かったのもマイナス。

でも主演のジェームズ・マカヴォイとアリシア・ヴィキャンデルの2人はやはり華があるなぁと改めて実感。彼らじゃないともう少し点数下がったかも。主演のキャストの大きさが感じられましたね。

ドラマチックな物語の設定でしたが、もうちょっと強い押しが欲しかった気がします。どこか勿体無さを感じました。ただノルマンディーやグリーンランドの美しい自然は必見もの。ここの描写は流石。
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