LATESHOW

ガキ帝国のLATESHOWのレビュー・感想・評価

ガキ帝国(1981年製作の映画)
3.8
情熱は空回りしてナンボで
社会の歯車にはめて回すのは
後回しや!
と、井筒監督に怒鳴られたかのような
凄まじいエネルギー量に呆然となる。
喧嘩シーンがフニャフニャなのは
徒党を組んで暴れるやつらの
カッコ悪さとでも思っときゃいい。
誰にも媚びず群れず粋に遊ぼうとする在日コリアンのケンが
ガチのパチキを愚連隊にぶち込まんとする殺気に見惚れとけばいい。
ナンパした子の前で幼馴染と母国語で話しフられる悔しさ、愚連隊から機動隊員になり「逮捕したろか?」のひと言にキレる怒り、友達である頭の悪いリュウと情けないチャボが徒党を組み出した失望感...注目すべきはそこだ。
おそろしくリアルな不良達の生態図に、彼の疎外感が埋もれるのを拒否して吠えている。
ヤクザの手下になりさがり
群れてイキがるよなアホは
パチキかまして
シバキはんだづけっ!!
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