服部だった何か

BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアントの服部だった何かのレビュー・感想・評価

2.8
随分前に観た作品を思い出して記録するってのは概ね苦労するんやけど、この作品に関しては特にそう。

感想が出てこんかった。というのは俺がよく根負けして使ってしまうフレーズなんやけど本作もまさに。
巨人のBFGと孤児の少女、謂わば異種族間交流の物語。なんやけども、どうにもこうにもとりとめの無い展開に思えたってのが正直なところ。観た後に何かが心に残るという事が無く、これを伝えたかったというテーマ性が随分ぼやけた輪郭やったように思う。
児童文学やから対象年齢が低めという事だけに起因するもんではないような気がした。

人間と巨人の文化の違いなんかを利用して笑わせる場面なんかもちょくちょくあるんやけどどうにも新鮮味が薄く、良く言えば古典的というか…決して上手いとは思えん感じ。

物語からは外れた部分であろうと「ここは良かった」ってのを強引に引き出そうにもちょっと思い当たる節が無い。
苦し紛れで一つ言うなら「ここが特に悪い」って部分も思い当たらんのでまぁ観て損は無いような気がするけど、劇場でわざわざ観たのはちょっと失敗やったかも。
とまぁなんか読み返すとえらくネガティブな記録になったけど堪忍な工藤。