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BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアントのkouのレビュー・感想・評価

3.0
《夢のような冒険の話》
スティーブン・スピルバーグ監督。児童文学を原作としたファンタジー映画。スピルバーグ監で、子供と他の生物との交流という所から「E.T.」を思い起こさせもする。家族で、特に小さい子供いる家庭には見やすい作品になっているのではないか。スピルバーグの描くイノセントな感性というのはやはりどこか特徴があって、決して甘いだけでないどこかグロテスクなところだとか、リアルさだったりという部分があるのも楽しかった。

物語は孤児院で育つ少女がビック・フレンドリー・ジャイアント(BFG)と出会うところから始まる。BFGは少女を巨人の国へ連れて行く。今作はワクワクする場面が多く出てくる。BFGよりも大きな巨人たちの迫力、とても巨大な生物が動き回るという要素一つで魅力的になる(ゴジラやウルトラマンのように)。あとはBFGが夢を捕まえる場面。とても美しくカラフルでまさに創造のファンタジー小説の世界だった。

とても夢のような冒険の話。そんな子供のころに読んだワクワクする展開を映像としてみることができる。また、そこにはどこかリアルな巨人の造形であったりするスティーブン・スピルバーグ監督らしさも感じることができるのではないか。単純に楽しめる映画だと思う。こういう振り切った感じもスピルバーグ監督らしく、僕はそういう意味でも楽しかった。
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