監督をギャヴィン・フッド、脚本をガイ・ヒバートが務めて製作された2015年のイギリス映画
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一向になくならないテロ。アフリカの過激派を監視をするイギリス軍。ドローンを駆使して未然にテロを防ぐための現代の戦争が描かれたサスペンス
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戦争は現場で起きているのではない会議室で起きているのだ。と言っても過言ではない現代の戦争。味方も一ヶ所に集まらないでも通信できるし、現場にいなくたってミサイルだって撃てちゃう。戦国時代や中世の戦争はお偉い人も身に危険を感じながら戦っていたはず。しかし、現代の戦争は偉くなるほど戦場から遠のき、ゲームをしているかのように人を殺すという感覚が希薄になっていく。なんだか怖い
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戦争を描いた作品なんだけど、責任をたらい回しにするお偉いさんや現場の緊張感など一進一退の展開から目が離せなくて、終始力が入りっぱなし。この脚本はかなり面白い。戦争を面白いと言いたいわけではない。展開が面白いのだ。そしてこれが現代の真実だと思うとかなり怖い
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役者は悪目立ちせずに脚本を活かしている。オスカー俳優のヘレン・ミレンは相変わらず存在感があったけどね。それでも彼女が主演というより脚本が主役の作品。映画の始まりからずっとハラハラさせられてトイレに行く暇もないので心してご鑑賞あれ