In war, the truth is the first casualty.
- 戦争では最初の犠牲者は真実である -
一番悪いのはテロリストなのだけど、そんなテロリストを殺す指示を出す大佐や長官たちが、本当に正義なのか？と疑問を抱いてしまうように描かれており、突き詰め方が凄い。
爆弾を落とす決め手となるスイッチを押すのは、学費の返済のために志願した、本当にペーペーのお兄ちゃん。そんな彼が突然すごく責任の重い決断を迫られる。
大佐にも普段の生活がある描き方を冒頭でしており、それが映画の後半では忘れてしまうくらい迫られる。(なので2回目を軽く見返すとより面白い。)
最後にアランリックマンが吐き出すセリフが、より重みがある。
「世界一安全な戦場」というサブタイトルは全く意味がわからないです。ドローン戦争をテーマにして売り出したいなら全く的外れです。
確かにドローンの使い方は面白いけれど、この映画がテーマにしてるところはそこではない。
映画のあとに起こりうるPTSDや第二のテロリスト思想(無実に奪われた命に怒りを持って起こりうる思想)が見え隠れしているのがまたよい。
ただの戦争ものではなくて、正義とは？を現代の技術/視点から描いている。
