民間人の少女が爆発に巻き込まれるかもしれないが、テロリスト達がテロ実行の動きを見せた為、軍は今すぐテロアジトにミサイルを撃つべきかで悩むお話しです(^^;
現場から遠く離れた 会議室や基地等、そこで任務にあたる人達の幾つもの目線で一つの戦場が描かれておりました。
全編に渡って繰り広げられる緊張感が凄まじく、ただのフィクションとして片付けられない重厚なテーマがあり、みた後に訴えかけてくるものがあります。
大を救うために小を切るかが映画の論点の一つですが、世界が辛うじて地獄絵図になっていないのはその決断を命に関わる現場で実際に考えることの出来る人達のお陰ではないでしょうか。この映画でミサイルを撃とうとする考えをもつ人達がいることに『信じられない!』って思う人もいるのかもしれません。ですが、もし実際にそういう事態が起きた時に そんなことを悠長に言う権利は戦場から一番遠く離れた『平和な国』にいる人にはきっと無いんだと思います。
命に携わる戦場での傍観ほど最も愚策なことはありません。この映画で描かれている職場は、民間人可哀想とか自分が逆の立場だったら嫌だとかそういった色眼鏡ではなく、状況に合わせて冷静な判断が求められるシビアな世界なんだと思いました。
見易さ★3 シリアス★5