ペーターの意地悪

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のペーターの意地悪のレビュー・感想・評価

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自爆テロの阻止か少女の命か、しかもどちらを選んでも両側のプロパガンダに利用されて国際政治問題や秩序の悪化にもなり得るという現代のトロッコ問題のようなテーマでハラハラした

感情をあまり出さない軍人はややもすれば冷徹に作戦を遂行しているように見えても、テロ直後の死体を片づけた経験や小さい娘をもつ子煩悩な一人の人間なのだというメッセージも加えられていたのが印象的だった(他方で、少女を巻き込むことに躊躇し一度保留を求めた若い軍人(テロ直後の片づけのような現場経験がない新人)も登場していることから、様々な経験を経たうえでの軍人としてのプロ意識の形、という見方もできるかもしれない)